☆希望の保育園に採用されるコツとは?

保育所の経営者や園長からの視点では、求職者には分からないポイントが沢山あります。
これらを押さえれば、希望の保育園に採用される確率はかなり上がります。それぞれ一つずつ解説していきましょう。

1.求人サイトを利用すると採用確率が下がる!

インターネット上ではいろいろな求人情報であふれていますが、保育所が求人広告会社へ依頼する際、大きく分けて定額型と成功報酬型の二つがあります。求人サイトを利用している求職者にとってそれがどちらなのかは分かりません。

保育所側にとってネックであるのが成功報酬型です。人材紹介と呼ばれてるものがこれに当たりますが、普通の求人サイトでも成功報酬型は多く存在します。 このネックである理由はズバリ、「高い」からです。能力に限らず、保育士を採用した場合は年収の30%を求人広告会社へ払わなければなりません。採用した保育士Aさんが月給が20万円、ボーナス無しとするならば、なんと72万円を支払わなければなりません。言い換えるなら、「Aさんを採用するなら72万円の紹介料がかかります」ということです。保育所側とすれば「Aさんに72万円を賭ける価値はあるのか?」と考え、採用に至るハードルは相当高くなります。求職者にとって、成功報酬型求人サイトの利用はとてもとても不利になりますのでご注意ください。

希望する保育園を選定したらその保育園のホームページや電話番号を見つけて直接応募しましょう。最近ではそれぞれホームページに採用ページを用意しており、他の求人サイトのように気軽にエントリーすることができます。また、ハローワークは保育園にとっても無料ですのでハードルは下がりません。
ということで応募の際にあなたの採用の確率を下げないためには、直接応募かハローワークにて応募しましょう。

2.普段着で面接を受けると採用確率は下がる!

面接当日、なぜかラフな格好で来る人がとても増えています。しかも冬場においては室内に入っても上着を脱がずに面接を受ける人も多い状況です。なぜなのでしょうか。「見た目で判断する堅苦しい保育園は嫌い」「服装ではなく中身を見てほしい」などと思っているのでしょうか。

採用側から見ると確実にマイナス点です。採用担当者は何百人もの面接を通していろいろな自論を持っています。その中でも多くの共通点があります。その一つとして身だしなみです。身だしなみがだらしない人は、仕事も生活もだらしないとみられても仕方がないと思ってください。

保育士という職業は子どもの保護者ともコミュニケーションが必要な職業です。そしてコミュニケーション全般において第一印象はとても重要です。お互いの本心が分からない時に判断材料になるものが身だしなみです。これは面接においても同じです。

私達は不思議でなりません。とても簡単なことなのにどうして自ら印象を悪くするのか。もしくはこのとこすら分からないで面接に来ているのか。どちらにせよマイナス点です。第一印象はとても大事です。面接にはスーツ又はそれに近い身なりで挑みましょう。

3.「子供が好きだから」という志望動機は避けたほうがいい!

よく志望動機に「子供が好きだから」と言われる人がいます。採用側としてはこのワードを言われると少し考えてしまいます。まず志望動機というものは、「保育という職業を志望した動機」のことを聞いているのではなく、「この保育所を志望した動機」を聞いています。この時点で少しズレていることが一つ。一歩引いて、「保育という職業を志望した動機」として「子供が好きだから」と答えたとしましょう。

その答えは当たり前すぎることと、保育の経験の浅さを連想させてしまいます。新卒や未経験であるなら問題ありませんが、保育を数年経験したのであれば「子供が好き」という返答にはならず、他の表現をしているはずです。

他にマイナスなようでマイナスでない志望動機は、「家が近い」「時給が高い」「勤務日を選べる」など。

これらを言うと「やる気がないなー」と思われると思っていませんか。そんなことはなく、立派な志望動機です。志望動機に困ったら、募集内容やホームページをしっかりと見て、どの部分が気にいったか、ここでどのように働きたいか、感じたことをそのまま伝えましょう。それが志望動機です。

4.見学中に子供に手助けすることは避けたほうがいい!

面接時に保育室など保育所内を見学することがあると思います。ここでよくあることが、ついつい求職者が手を出してしまうことです。

例えば、玄関で子供達が靴下や靴を履いたりしている時に、見学をしていた求職者がある子供の手伝いをしてしまうこと。泣いている子供がいたので抱っこをしてしまうこと。一見なにがいけないの?と思うかもしれませんが、保育の活動中には必ず担当の保育士がいて、すべての行動に目標とねらい、計画があります。

靴下を自分で履けると判断した子供に対しては手伝ってはいけなかったり、泣いている子供をしばらくそっとしておくことなどは、保育では必要な実践だったりするのです。そこで手を出してしまうとその計画が台無しになってしまいますし、担当の保育士に失礼です。見学中は見学に集中し、とにかく笑顔を心がけましょう。

5.見学中は子供ばかりを見ないほうがいい!

見学中、採用担当はただ寄り添っているわけではありません。実は求職者のことを注意して見ています。どこを見ているか。それは求職者の目線です。

実際に採用後に頑張っている人の特徴としては、面接時の見学中では、子供ではなく働いている保育士に集中して見ています。この保育園で働いたら、どのような動きをするのだろうか。どのように分担しているのだろうか。壁面装飾や衛生面などの環境はどの程度なのであろうか。などと早くも見通しを考えながら見学している人はとてもポイントがあがります。逆に子供がかわいいからといって子供ばかりを見て微笑んでいる行動は、採用側からするとマイナス要因の一つです。

見学中も自分をアピールする大切な時間です。「実際に働いたら」という目線をもって見学をすることによって採用の確立を大きく上げることができるでしょう。